パリの東から

バッハ「無伴奏チェロ組曲」(スラーなし)楽譜が完成!
2010年8月より約2年半かけて作成して来た、バッハ「無伴奏チェロ組曲」(スラーなし)楽譜が、ついに全組曲完成しました(第5番の通常記譜版と第6番のト長調編曲版を含む)。別の記事で第5番を今年の6月までに完成したいと書きましたが、勢いで一気に書き上げてしまいました。

(横山版 バッハ「無伴奏チェロ組曲」(スラーなし)全曲版の無料楽譜はこちら

何より嬉しいのは、無料楽譜サイトIMSLPに全曲版を掲載できたことです。IMSLPでは「無伴奏チェロ組曲」の楽譜が多いので、全曲版(こちら)と各組曲版とを別のページに分けているのです。
全曲版の一番上にはアンナ・マグダレーナ・バッハの筆写譜があり、その一番下、ウェルナー・イッキング氏の楽譜の次に置くことができました。その間にはケルナーなどの筆写譜はもちろん、パリ初版譜、ドッツアー、グリュッツマッハー、旧バッハ全集、ハウスマン、クレンゲル、ベッカー等、歴史的に重要な版がずらっと並んでいます。
これらの版と共に、横山版が好意的に受け入れられることを願います。

バッハの「無伴奏チェロ組曲」の楽譜を作る上で大きな問題は、スラーの決定と音符の決定ですが、横山版では前者を放棄したために、後者においていろいろと画期的な発見が出来ました。従来の楽譜はスラーの決定という難問題に労力を使い過ぎて、音符の決定という問題が二の次になっていたのでしょう。

横山版がこれからの「無伴奏チェロ組曲」の楽譜を作る上での土台になることができれば幸いです。


ところで確証はないのですが、この楽譜はチェリスト鈴木秀美さんの楽譜に次ぐ、日本人の編集になる2番目の「無伴奏チェロ組曲」全曲の楽譜ではないかと思います。その点でも大変記念的なものではないでしょうか。




追記(あるいは、ぼや記)

それにしてもこれほど画期的な楽譜ができたというのに、チェリストは誰もお祝いを言いに来んなあ。2年半の間賞賛と、もっと書けという脅迫のメールをくれたのはほとんどヴィオラ奏者ばかり。ヴィオラ奏者の励ましでできたような楽譜だよ。チェリストは何してんだ!

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バッハ「無伴奏チェロ組曲」まとめ


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  1. 2013/02/01(金) 14:25:36|
  2. 無伴奏チェロ組曲
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