パリの東から

バッハ「無伴奏チェロ組曲」ヴィオラ版について
横山版バッハ「無伴奏チェロ組曲」はチェリストよりヴィオラ奏者に人気のようである。

実際IMSLPでは、全曲版に限ってではあるが、わずかにヴィオラ版のほうがダウンロード数が多いのである。ぼくが指摘した無伴奏組曲のさまざまな間違いは、チェリストよりもヴィオリストによって修正されて行くのではないかという予感がする。

さてそれはともかく、今ヴィオラ奏者の友人が、使っていないヴィオラを貸してくれているのだ。チェコのクレモナ(笑)で作られたストラディヴァリウスである。ぼくの息子が最初に使っていた分数ヴァイオリンと同じではないか。

そのストラディヴァリウスのヴィオラで無伴奏チェロ組曲を弾いているのだが、おや、と思うことがある。バッハはヴィオラを弾きながら無伴奏組曲を作ったのではないか。たとえば第4番のプレリュードなど、チェロではやたらとポジション移動をしなければならないのに、ヴィオラではほとんど第1ポジションだけで弾けるのである。バッハはヴァイオリンの名手であり、またヴィオラも好んで弾いたらしいが、チェロも巧みに弾いたとは言われていない。

なんとかスパッラという、肩からひもでつるして弾く奇妙な大型の楽器で弾いたのだという説もあるが、いずれにせよ、チェロを弾きながら作ったとは思えないのだ。また実際この曲はヴィオラで弾いても、まるでヴィオラのために書かれたかのように美しい。

ぼくはこの組曲の楽譜をヴィオラのために作ったのだろうか?


バッハ「無伴奏チェロ組曲」まとめ

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  1. 2013/08/05(月) 00:17:52|
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